娘も私もファンになってしまった「たまごにいちゃん 」シリーズ。第五弾!
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読み聞かせにぴったりの絵本『へんしんトンネル』『へんしんトイレ』(作・絵:あきやまただし)
<ストーリー>
本当はたまごから出ていなくちゃいけないのに、たまごのままで頑張っている、たまごにいちゃんのたっくん、まーくん、ごーくんの三人組のお話。
この三人組は、たまごのままで大きくなって、弟たちを守るため、一人で大きなカラスをやっつけた〝伝説のたまごにいちゃん〟に憧れています。みんなのヒーローなのです。
だから「僕らたまごにいちゃんぐみは、絶対に殻を破りません!」と誓い合うけれど……。
みんなは、伝説のたまごにいちゃんに憧れて、たまごのままで頑張っているけど、殻はいろんなきっかけでバリッと割れてしまいます。
お尻だけ、頭だけ、顔だけになった殻の姿で三人は黙りこくってしまいます。
「このまま頑張って殻をつけてるの?」
「僕、なんだか、恥ずかしいなぁ」
そして、「もう、面倒くさいっ!」と全員殻を放り投げてしまいました。
<見どころ>
あきやま先生は、今作のカバーそで部分で、「合わなくなった変身ベルト」と題して、ヒーローに憧れる息子さんのことを紹介しています。
息子さんは、変身ベルトが身体に合わなくなって、ヒーローを卒業したと思ったら、次の新しい変身ベルトを探していて、がっくりきたそうです。
身近な経験を絵本の題材にしているので、今回も、楽しませていただきました。
物語の最後。
「そして、伝説の三人組と呼ばれるようになったのでした」ーー。
今回も最後の終わり方、すごくいいなと思いました。