長文書くには目次を作る『職業、ブックライター。毎月1冊10万字書く私の方法』(著・上阪徹)

2019年7月25日木曜日

感想文 作文 上阪徹 文章術

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文章の書き方



小説などを書きたい人におすすめ

職場の先輩から勧められた本。

私は長い文章を書くことに苦手意識があったので、仕事のできる先輩に相談したら、「この本が参考になった」と教えてくれました。

「小説を書いてみたいけど何万字も書けないよ」と悩んでいる人などにおすすめしたい本です。


プロはこうして本を書く

本書は〝ブックライター〟として活躍する上阪氏の取材のコツや書く技術、時間管理など、プロとして独立できるノウハウの全てが紹介されている本です。

「はて、ブックライターって?」

著者は「あまりありがたくない呼び名」とされていますが、本人に代わって本にまとめるいわゆる〝ゴーストライター〟というものです。

この〝ゴーストライター〟には「本人が書いたものじゃない」というような後ろ暗いイメージがありますよね。そのイメージを払拭するため、同書では〝ブックライター〟という造語を使っているようです。

同書は、売れっ子ブックライターの上阪氏が、月に1冊書く方法が具体的に紹介されています。文章を書くことで食べていきたい方、とても参考になると思います。

職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法
上阪 徹
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本書のここに注目

■目次を作る

私がこの本でとりわけ参考になったのは、「本作りで最も重要なプロセスが『目次作り』。いわば、本の設計図を作ること」(第4章目次を作る)というところです。

目次作り――。つまり、見出しを立てて構成を作り上げるということです。

■小見出しがついた〝ひと塊の文章〟

本書によれば、1冊の本を書くには、400字詰め原稿用紙に換算すると、およそ250枚から300枚の原稿(10万~12万字程度)が必要になるそうです。

ただ、ひとつのことについて、それだけのボリュームを書くわけではなく、様々な素材を集めて本に仕上げていきます。

具体的には、小見出しがついたひと塊の文章(原稿用紙5枚=2000字)を50個書いていくイメージだといいます。

つまり、式で表すと、
本1冊=原稿用紙250枚=小見出しのついたひと塊(原稿用紙5枚)×50個

本1冊書くのとブログの記事を一本書くのでは次元が違いますが、原理としては通じる話ではないでしょうか。


【関連】書き手読み手にメリット「パラグラフライティング」

皆さんはパラグラフライティングという言葉を知っていますか?
パラグラフライティングとは、簡単に言えば、各パラグラフ(段落)ごとに話題をまとめていく文章術です。

文章のまとめ方について、ネット検索していたら、この言葉に出合いました。欧米では当たり前のように指導される文章法だそうです。長い文章を書くことに関連して、自身が役立ったパラグラフライティングのことも触れておきたいと思います。

■パラグラフライティングとは?

上記でも紹介しましたが、共通の話題でくくれる内容を一つのまとまりにして、パラグラフ(段落)ごとに書いていく方法です。

そして、ここが重要なのですが、各パラグラフの冒頭には、その段落の内容を要約した一文を書きます。この冒頭の一文を「トピックセンテンス」というそうです。それに続く文章は詳細を説明するものになります。

つまり、トピックセンテンスだけを読んでいけば、全体の言いたいことが伝わるわけです。特に、論文に適した書き方として、勧められています。

文章の意図が伝わりやすく読み手にもメリットがあり、書き手もまとめやすい文章法です。


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時代小説好きの父と、ミステリー小説好きの母の下、幼い頃から本に囲まれて育ちました。その影響もあり、私も赤川次郎さんの「三毛猫ホームズ」シリーズから推理小説が好きに。高校生の時に、毎日のようにブックオフに寄って、中古本を買いあさり夢中で読んでました。最近では、石持浅海さん、辻村深月さんも読んでいます。職業柄、勉強のため、毛色の異なる本も手にします。ブクログもやっています→https://booklog.jp/users/47744715b09cce08

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