娘が大好きな「たまごにいちゃん」シリーズ。
小学校の図書館から最近、こればかり借りてきます。
寝る前に一緒に読むのですが、娘だけでなく、私までファンになってしまいました。
早く次を借りてきてくれないかな―。
▼あきやまただしさんの作品ならこちらもおすすめ
①『こんにちはたまごにいちゃん』
<ストーリー>
他の子がみんな殻を割って、ひよこになったのに、たまごちゃんだけ、力が足りなくてどうしても割れません。手伝おうとしても、「自分で割ってみたい」と言います。
どうしてたまごにいちゃんは、殻をかぶったままなのか――。
たまごにいちゃんの誕生秘話になっています。
<見どころ>
「たまごにいちゃん」シリーズの第3弾だそうです。(娘が順番に借りてきたわけではないので知らなかった…)
たまごの殻に包まれたままのたまごちゃんが、どうやって〝たまごにいちゃん〟に成長したかが、あきやまただし先生が、ユーモアたっぷりに描いています。
自分で一つ壁を乗り越えたことで、ちょびっとお兄ちゃんに成長して、言葉づかいも大人びてて、そこがかわいい。
ひよこたちの表情も一匹ずつ違って、そんなところも見どころです。
『こんにちはたまごにいちゃん』(作・絵あきやま ただし)
②『やっぱり たまごねえちゃん』
<ストーリー>
前作であんなに甘えん坊だった、たまごおねえちゃん。頭に残った殻も、邪魔だからとお父さんに預け、さっさとお散歩に出かけます。
それを見届けるお父さんもなんだか寂しそう。
おねえちゃんになったんだからと、妹のお世話を、かって出たけれども、わがままに振り回されて、へとへとに。
結局、お父さんのところに戻ってきました。
<見どころ>
はりきるたまごねえちゃんと、ずっと優しく見守るお父さん。自分も娘がいるため、パパの複雑な気持ちが分かるなぁと思いました。
あきやま先生は、いつも子どもの成長の表現として、最後に、たまごの殻を破るシーンで終わっていたそうです。
でも、秋山先生は「それだけでは、こどもの気持ちを代弁すべくこのシリーズを描いているぼくには、ちょっと不満」だったといいます。
そこで、この作品では、はじめて殻を戻すシーンにしたと語っています。
「家が、親が、こどもの疲れた心をリセットする場であることは、こどもにとっても、そしてなにより親にとっても幸せなことだな~」
あきやま先生のこの言葉。
本当にその通りだなと思います。