■力の入れどころと抜きどころを見極める
テレビドラマ『わたし、定時で帰ります。』というのが話題になりました。社会的にも、働き方改革が声高に言われ、多くの企業に生産性の向上が求められています。
生産年齢人口が減り続けている中、〝より多くの人が働けるように〟〝より短い時間で成果を出せるように〟という企業側の話に注目が集まっていますが、個人としては〝より柔軟に働ける〟〝より自分らしく生きる〟ことが重要なように感じます。
その意味で、個人でできる働き方改革に役立つ本として、『図解 2割に集中して結果を出す習慣』(著・古川武士)を紹介します。
本書では、力の入れどころと抜きどころをどう見極めるかを伝えています。ここで紹介されたような考え方ができれば、効率的に働くことができ、自分もつぶれずに柔軟になれると思いました。
■「ラクして速い」が一番すごい
今回紹介する本以外にも、『「ラクして速い」が一番すごい』(著・松本利明)も参考になります。ラクして速いが一番すごいというタイトルが、自分的にはもうヒット!個人でできる働き方改革
■第0章 完璧主義が効率を下げる
限られた時間で成果を出すには、過度の完璧主義は弊害になります。そこで、力の入れどころと抜きどころを見極めて、より無駄をなくし、限られた時間で最大の結果を出す〝最善主義〟でいくべきだと指摘します。
その上で、完璧主義の人はこう考えがちだけど、上手に力を抜く人はこのように捉えると、具体的な方法を33項目にわたって紹介しています。
以下、目次から自分がヒットしたものをピックアップして紹介します。
■第1章 「短時間で効率的」に仕事を終える
・少ない時間とエネルギーで結果を最大化することが重要・制限を設けてがんばる
・多少粗くてもスピードが速い=速いと遅いでは期待値が変わる
・ギリギリ効果で時間当たりの生産性高める
・目先ではなく、全体像を見て仕事をしている
・シングルタスクで一点集中
・雑用を省エネで、やる工夫をする
・スキマ時間活用
・仕事をチャンクダウンし、やり始めのハードルを下げる
=過去の報告資料で好事例を5分だけ探す
■第2章 「効率的な工夫」で成果を高める
・柔軟に変える=切り捨てたり、諦めたり、ハードルを下げる・結果が出る部分に集中する
・〝目的・本質〟を見極める目的志向で
・相手が何を求めてる? ニーズから逆算
・前例思考を捨てて、独創的に工夫
■第3章 「失敗を恐れず」行動する
・まず試しに動いて、トライアンドエラーを繰り返す・「こうじゃないんだよね」を避けるため、まずたたき台をつくる
=プロトタイプ思考
・置かれた環境の中で、自分にできることに集中する
・大きなリスク箇所に集中的に対処する
■第4章 「精神的な余裕」をつくる
・自分で決めたルールが守れなくても「別な方法で」と過度に自分を責めない・責任をやたら背負わず心の安定を得る「自分のせいだけではない」
・0か100かではなく、グレーゾーンを認め、少しの成長を喜ぶ
■第5章 「他人の力」を上手に活かす
・八方美人となる努力を捨てる・キーマンを見抜き、押さえる
・人に任せるスキルを磨く
<注目点>
■プロトタイプ思考
完璧に作りすぎてしまうこと、自分もよくやってしまいます。まず、第一段目に時間がかかり、さらにそこに修正が入ると、がっくりきます。方向性を確認するためにも、大枠をつくって早めに見せることが大事だとあらためて思います。
形になって出すと、決済者も急にイメージがわき出し、具体的な指示もしやすそう。
■目的志向、ニーズから逆算
いまやっている取り組みが、結果どうなればいいのか。最終求められていることは何かを考えてみることが大事。ここでふと思い出したのが、デザイン思考というもの。
求められていることや自分がめざすことから逆算して、物事を捉える大切を学びました。
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