■特別な日をありえない非日常で楽しむ
〝ほんかくてきな〟ものを開こうと、招待状までつくった誕生会。
この特別な日をとびきり楽しもうと演出したけど、それ以上に、非日常なことが起こって、本当の意味で特別な日になったお話です。
招待状を受け取ったのは、きょうりゅうさん!
「いらっしゃいませ、招待状を……」その挨拶の途中で、声が出せなくなってしまった。ドアの向こうに、とんでもない相手がいたからだーー。
友達の、ちいくんに招待状を送ったはずなのに、なぜかきょうりゅうさんに届いちゃった!?
しかも、そのきょうりゅうさん。初めて誕生会にお呼ばれしたので、大ハリキリでいろいろ準備してきたようです。
追い返すわけにもいかず、仕方なく中に入れると、来てくれた他のお友だちはみんな、驚いて帰っていってしまいました。
せっかくの誕生日会が台無しだと思っていたけれど……。
<見どころ・感想>
■見た目とのギャップが愛らしい
まずは格好。
手品師みたいなシルクハットを頭にちょこんと乗せて、おしゃれなチョッキに、蝶ネクタイをしています。
そして、言葉遣いも食事マナーも丁寧。この日に向けて勉強したというのです。
でも、なぜか食事は口の右側でもぐもぐ。ピラフも、サンドイッチも、からあげも。
その理由は、なんと左に虫歯があったからでした。
不器用で見た目は恐竜だけど、お誕生会を盛り上げようと真面目な姿が愛らしい。
■招待状が届いちゃったカラクリ
ところで、なぜ、きょうりゅうくんのところに招待状が届いたのでしょうか。
その答えは、招待状のおりがみの飾りがヒントとなります。
自分に届く郵便物も同じようなことありそうだなぁと思います。
■突然の来訪者にも驚かないお母さん
あと、読んでて面白いのが、突然、きょうりゅうが訪れてきても平然としているお母さん。「その椅子だと小さすぎるかしら」なんてことを心配したりします。
そんなところも注目点。
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