■落語のようなお話
娘が学校で借りてきた絵本。これこの前、読まなかったっけ? 借りてきたのは今回で、2回目です。怖い絵が表紙なのに、よく借りてきたなと思いましたが、中身は落語に出てくるようなお話です。
絵を描いた人は違いますが、作者は「ともだちシリーズ」の内田麟太郎さんです!
※こちらもオススメ小学生低学年絵本『ごめんね ともだち』(作・内田麟太郎)
母を恋しがる、えんまのお話
「お母さんに会いたい」――。地獄のえんまは、一番最初に生まれ、一番最初に死んだので、お母さんがいません。
そのため、人知れず母を恋しがっていました。
そんなある日、えんまが思い描いていた母親像と重なる老女が、家来の鬼に連れられて目の前に現れました。
ところが、この老女は、とんでもない悪人のおばあさん。
自ら自身が犯した悪さを自慢げに話します。
ここは地獄行きへの審判を下す場所。
助けたい一心のえんまは、手を変え、品を変え聞き直しますが、出てくる返事はものすごい悪事の山。そのたびに、えんまは母が地獄で苦しむ姿を思い浮かべ、悲痛な思いを抱きます。
いくら何でも、ここまで悪さをしていたら、どうにもできない――。
そう思ったえんまが、あみださまに最後に助け船を求めます。
結局、老女の〝二枚舌〟を一枚引っこ抜き、お盆期間ということもあり、この世に戻しましたとさ。
<見どころ・感想>
■母を恋しむえんまと、困まり顔の鬼たち
「これでいいんでしょ」。こういう鬼たちに、オッケーとサインを出すえんま。最後のページでは、耳かきをしてもらう姿も。
ギャップがありすぎで笑えます。
■迫力のある絵
小さい子どもだと、表紙の絵が迫力ありすぎて、怖いお話かと引いてしまうかも。それと、二枚舌とか、お盆とかの話は難しくて理解できるかなと思いました。それでも、楽しく読めました。
内田 麟太郎
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