手話を言語と位置付けて普及を図る「手話言語条例」が、全国の自治体でどんどん増えています。
全日本ろうあ連盟によると、手話言語条例が成立した自治体は2019年6月28日現在で277自治体に上るそうです(26道府県7区203市40町1村)。
そういう意味では、手話を知って、手話に親しむことのよいきっかけになる本だと思います。
<ストーリー>
ここは、しゅわしゅわ村です。だれがいるかなーー。この絵本ではブタやウサギなどの動物から、おばけまで登場し、日常生活で使うような手話が学べます。
例えば、ブタを手話で言うところでは、人差し指と中指で鼻の頭をつつくしぐさの絵と、ブタの絵が描かれています。
(まるでカトちゃんぺをしているみたい)
また、ネコは家の屋根で布団を敷いて寝ています。
その寝るを手話にすると、どうなるか。
(ちなみに、ネコのことを手話で言うと、ネコが顔洗いしているようなしぐさ)
ウサギは、ウサギの耳を表しているようにします。
こうした一つ一つの単語がつながっていて、物語になっています。
<見どころ>
「ふだんみんなが よくするうごきもあるよ。しらないうちに手話でおしゃべりしているかもしれないね」ーー。本書の中でこうあるように、実は普段しているしぐさと一緒の手話ってあるんですね。手話を学ぶきっかけになります。
実際に、私の娘はこの本を通して何個か手話を覚え、私に教えてくれます。
中には、トランプ大統領の真似をする適当な手話をしたりしますが。
こうしたことから、ちょっとずつ障害のある方への理解につながるといいなあと思っています。
絵を細かくみていくと、動物たちの表情や動きが細かく描かれています。
ウサギがなわとびやトランポリンをしていたり、タヌキが盆踊りをしていたりします。
最後のページでは、そんな個性的なキャラクターを「ウォーリーをさがせ」のように、さがしてみようのコーナーがあります。楽しみながら、手話に触れてみてください。
くせ さなえ
偕成社
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