<内容>
テレビ番組リサーチャーの喜多あおいさんが、いつもの検索だけでは手に入らない情報収集・活用術について教えてくれています。リサーチャーとは、番組制作者から依頼を受け、テレビ番組製作に必要となる多様な情報を収集し、提供する仕事。
情報バラエティーやクイズ、ドラマ、ドキュメンタリーと、「この人のおかげで回っている」(放送作家・鈴木おさむ氏)のだとか。
本書では、情報収集術として、どうやって「書籍」で切り口を手に入れるのか、求める記事を見つけるコツ、集めた資料を〝情報〟に変える方法などビジネスマンにも役立つ、プロのリサーチ技術が学べます。
<見どころ>
求める記事を見つけるコツとして、〝自分で架空の記事を書いてみる〟ことに触れています。それはインターネット上では、記事がどのように表現されているかを考えてみるということです。
その事例として挙げられているのが「スーパーキッズを探してほしい」というお題。
「スーパーキッズ」「天才児」……と、いろいろ思いつくけど、実際にその言葉を使っている記事はそれほど多くありません。
では、どんな表現を使うか。
「5歳なのにバーベルを持ち上げる」
ここで一番大事なキーワードが〝なのに〟。
「子ども」×「なのに」
「小学生」×「なのに」……と検索をかけてみる。
なるほど。
確かにグーグルでニュース検索する時、「政府は●日、~を発表した」と想定して、
「政府」×「発表した」と打ち込めば、時事検索にも活用できます。
このほか、プロが実践するノートとメモの作り方などがあり、いろいろ参考になりました。