読み聞かせに向かない本?
「よく言われるんですけど、ぼくの絵本って、読み聞かせにぜんぜん向いてないんですよね。誰かに読んでもらう本じゃないんです。ぼく自身がひとりでニヤニヤしながら読むのを想定して作っているので」。ユニークな絵本で子どもたちに大人気のヨシタケシンスケさんは、ほぼ日刊イトイ新聞の糸井重里さんとの対談でこう語っていました。
私は、ヨシタケさんの絵本、読み聞かせに使ってますけどね。
ある時、本屋で出会ってからヨシタケさんの大ファンです。何も調べずに、一目惚れでこの絵本面白そうと衝動買いしたのははじめて。絶対オススメ! ぜひ読んでもらいたいです!
私が衝動買いしたヨシタケさんの絵本は、『もう ぬげない』、『ふまんがあります』の2冊。今回はこの2冊をご紹介します。
『もう ぬげない』(著・ヨシタケ シンスケ)
「服が引っかかってぬげなくなって、もうどれくらいたったのかしら」――。
お風呂に入れるため、ママが上着を無理矢理ぬがそうとしたところ、服が引っかかったままになってしまった。
男の子は不安になり、あれこれ考えはじめる。
このままずっとぬげなくなったら、どうしよう。このまま大人になるのかな。でも、ぬげなくてもなんとかなるかもしれない……。
男の子が真剣に悩んで、ちょっぴりおバカな答えを導き出していってすごく笑えます。
どういう展開になるのか、一度読んで分かっているにもかかわらず、娘も大笑いして何回も読んでいます。
最後、男の子が「そうだ!」と思って、やったことがおかしくて、いいです!
【見どころ】上着が引っかかったのなら、じゃあ下を先に脱ぎ始めたら……。
▼『もう ぬげない』(著・ヨシタケ シンスケ)
『ふまんがあります』(著・ヨシタケ シンスケ)
「わたしはいま怒っている。なぜなら、大人はいろいろとズルいからだ。ちゃんともんくをいって、ズルいのをやめてもらおう」――。
どうして、大人は夜遅くまで起きているのに、子どもだけ早く寝なくちちゃいけないの?
どうして、お風呂に入る時間を大人が勝手に決めちゃうの?
どうして、子どもはソーセージが1本なのに、大人は2本なの?
大人はズルい!と、不満がたっくさんある女の子が、その不満をお父さんに次々ぶつけます。
けれども、お父さんは「あぁそれはね…」とスルリと答えていきます。その答えが想像力豊かなズルイもので、「むむっ」と女の子も思ってしまいます。
こんな風に答えられたら、面白いだろうなと思いますが、実際こう答えたら、娘に怒られるかも。
【見どころ】お父さんもやり手ですが、娘も最後、お父さんを手玉に取っているところがさすがです。
▼『ふまんがあります』(著・ヨシタケ シンスケ)
けれども、お父さんは「あぁそれはね…」とスルリと答えていきます。その答えが想像力豊かなズルイもので、「むむっ」と女の子も思ってしまいます。
こんな風に答えられたら、面白いだろうなと思いますが、実際こう答えたら、娘に怒られるかも。
【見どころ】お父さんもやり手ですが、娘も最後、お父さんを手玉に取っているところがさすがです。
▼『ふまんがあります』(著・ヨシタケ シンスケ)
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