先日もらって、一度読んだきりだった絵本を「これ読んで~」と持ってきたのが『ねこの看護師ラディ』(文・渕上サトリーノ、絵・上杉忠弘)です。
動物保護シェルターに保護された黒ネコが、今度は自身が〝看護師〟となって、次々運ばれてくる動物たちに寄り添い、癒していく話。
ポーランドの動物保護シェルターであった実話を元にした絵本だそうです。イラストもかわいらしいし、命の大切さも教えられる絵本なのでおすすめです。
ケガをした動物を癒す看護ネコ
ある日、シェルターに黒い子猫が運び込まれてきました。重い病気で、全身の毛も抜けていました。
「もう助からないだろう。せめて少しでも楽に死なせてやろう」。スタッフはみなそう思っていました。
しかし、子猫にそうした声が聞こえたのか、懸命に生きようとした末、奇跡的に回復しました。
ある時、今度は車にはねられた大きな犬がシェルターにやってきました。すると、どうでしょう。黒猫は、ベッドに苦しそうに横たわる犬をじっと見ていましたが、そっと近づき、ぴったりと寄り添い始めたのです。
ふるえていた犬は、落ち着きを取り戻し、静かに眠り始めました。
その後も、新しくやってくる動物の患者さんを次々と癒していきます。全身火傷でヘラジカ、大きなジャーマン・シェパード……。ラディはふしぎなねこです。別に病気を治せるわけではありません。
でも、そこにいるだけで穏やかな空気が動物たちを包みます。
■ぴとっと寄り添う黒猫
黒猫が動物にぴとっとくっついて癒すイラストがものすごくかわいい。娘と本当にいるのかねぇと言っていたら、絵本の帯にラディが本当に動物にぴとっとしている写真が! ネットでも検索して出てくるので、見てほしいです。
ラディの本名はラデメネス。ポーランドでは有名な看護ネコだそうです。
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