他人と合わせるのに疲れたら読む本『きりぎりすくん』(アーノルド・ローベル作、三木卓訳)

2020年4月14日火曜日

アーノルド・ローベル 絵本

t f B! P L

■自分を取り戻す方法のヒントがココに

きりぎりすくん(アーノルド・ローベル)



なんだか最近、他人に合わせてばかりで疲れるなと感じていませんか?

ちょっと自分らしくないかもと思うことが多くなったら、この本を読むと少しは紛れるかも知れません。

そこで、今回紹介するのは、カエルくんとガマくんのやりとりが楽しい『がまくんとかえるくん』の作家、アーノルド・ローベルさんの絵本。




文字が多めですが、絵もユニークでなんと言ってもやりとりが面白い。

■こだわりの強い虫たちへの対応力に注目

「朝、最高!」とばかりに、朝の良さをやたらと勧めてくる虫たち。りんごに住み着いたあおむしくん。きれい好きすぎるいえばえ。きまりを押し付ける蚊。ルーティンをきっちりやりたい3匹のチョウたち。「飛べないなんてかわいそう」と勝手にあわれんでくるとんぼ。

娘と読んでいて、「こだわりが強くて、面倒なやつばかりだね」と話していました。

でも、待てよ。
ここに出てくる虫たちのような人結構いるな。

そこで、きりぎりすくんの対応は素晴らしい。
ある時は「でも昼も夜も良いよね」とはっきり自分の意見言ったり、年長者のきまりを守るふりをしてやり過ごしたり。

そのせいで相手に「お前は仲間じゃないな!」とつまはじきにされても、きりぎりすくんは、すっとまた自分の道を歩き出します。
そうすれば、新しい人や発見があることを知っているから。

絵本だけど、疲れた大人も読んでほしい本。

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自己紹介

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時代小説好きの父と、ミステリー小説好きの母の下、幼い頃から本に囲まれて育ちました。その影響もあり、私も赤川次郎さんの「三毛猫ホームズ」シリーズから推理小説が好きに。高校生の時に、毎日のようにブックオフに寄って、中古本を買いあさり夢中で読んでました。最近では、石持浅海さん、辻村深月さんも読んでいます。職業柄、勉強のため、毛色の異なる本も手にします。ブクログもやっています→https://booklog.jp/users/47744715b09cce08

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